この1ヶ月、いろいろありました。
妊娠が発覚して、6週目に病院で心拍確認。その2週間後に心拍が見えないから流産しているかもしれませんと言われ、その翌週もう一度診てもらったけれどやはり成長しておらず、結果としては、お腹の中で赤ちゃんが亡くなってしまいそのまま留まっている「稽留流産」だと言われてしまいました。
暗い話になってしまうけれど、気持ちの整理をつけるためにも、文章にして残しておきます。
成長を楽しみに病院に行って、内診台で経膣エコーをしたとき。
担当の女医さんの無言の時間が長くて、不安になりながら祈るような気持ちで待っていたにもかかわらず
「前回は2mmほどだったのが7mmくらいになって成長はしているのですが…前回見えた心拍が今回は見えません。もしかしたら、お腹の中で亡くなってしまっているかもしれません」
沈黙を破って聞こえてきたのはそんな非情な言葉でした。
「…そうなんですね」
割と冷静にそう返したけど、それしか言えなかった。
「9割がた流産ではないかと思いますが、もう少し待って、来週もう一度診察してみましょう」
先生は、落ち込まないようにだと思うけど、
「初期の流産というのは実は10回妊娠すれば1回は起こるようなものなので、もしかしたら今回がその1回だったのかもしれません」
と言ってくれました。産婦人科医って人が産まれる瞬間に立ち会えてなんて幸せな仕事と思ってたけど、こんな話をしなきゃいけないこともたくさんあるんだろうな。それでも言葉を選びながらきちんと話をしてくださったし、1週間後やっぱりという希望も私の中にはあったから、あまり落ち込まないように1週間過ごそうと思った。
そうは言っても、診察室を出て待合室にいる間は、どっと涙が出てきた。周りの人はきっと順調に妊娠してるんだろうなって考えるとまた悲しくなって。夫に迎えに来てもらった帰りの車でも泣いてしまった。
流産かもしれないと言われて1週間後の検診。
先生からその後変わりないですかと聞かれ、なにもないですと返答。それから診察台に上がり、超音波で胎嚢を見る。
やはり、成長していないので、お腹の中でお亡くなりになっていると思われます。と、淡々と告げられる。
ショックだけど、覚悟はしていたから、取り乱したりはせずにいられて、あぁ、そうあってほしくなかった方の結果だったか…という気持ち。エコー見ますか?と言われたので見せてもらった。
前と変わらず7mmくらいで変わらず、心拍は見えないとのこと。なんだろう、自分の目で見せてもらったことで納得ができたし、まだお腹の中にちゃんと赤ちゃんがいるんだということがわかって、亡くなっているのにこんなことをいったらおかしいかもしれないけれど、嬉しかった。一番近くにいてあげられたんだ、って。
今後のことはこれからお話しましょうと言われ、今日は1人で来たのか確認された。場合によってはそのまま手術ってこともあるのかな?
…と思ったけれど、10日ほどは自然に出てくるのを待って、特になにもなければ10日後に1日入院して手術をしましょうとのことだった。稽留流産で赤ちゃんが長く胎内に留まっていると感染症などの恐れもあるので、自然流産で出てこない場合は手術によって子宮内を綺麗にする掻爬(ソウハ)手術を行うらしい。
2人目の子ども。楽しみにしてたし、悲しいし、残念だけど。生きている自分をきちんと大切にすること、生きている家族と大切な時間を悔いのないように過ごすこともきっと大切なことだと思ったから、落ち込みすぎず、前を向いて、笑えるときは笑っていようと思います。
悲しい気持ちになったときにふと頭に浮かんできたのが「人は悲しみが多いほど 人には優しくできるのだから」という『贈る言葉』の歌詞。
流産、経験するまではどこかで他人事だと思っていたし、なんとなくしかわかっていなかったけど、芽生えた命が消えてしまうのは本当に辛い。「産みの苦しみ」って言葉があるけど、ちゃんと「産んであげられなかった」方が何倍も苦しい。妊娠を伝えた人に伝えるのもいろいろ悩むし、今後のことも不安になる。
そんな経験、しないで済むならしない方がいいけど、でも私の人生の中ではもう変えられない、動かない事実だから、もし同じことで辛い気持ちを抱えている人がいたら、いつか支えになれたらいいな。
生きさせてあげられなくってごめんね。でも、短い時間だったけど、あなたと一緒に過ごせてとっても幸せだったよ。みんな、あなたに、お母さんに、とっても優しくしてくれたんだよ。私のところに来てくれてありがとうね。ずっとずっと忘れないよ。
晩御飯は、近くにいる義理の母親が誘ってくれたので義実家で。食べたいもの作るよって言ってくれたから、お好み焼きをリクエスト。きっと楽させてあげよう、元気出してもらおうって思ってくれたんだよね、優しいな。流産のことについてはなにも聞いたり言ってきたりしなくて、帰るときに「おいしかったです、おかげで元気出ました!」って伝えたら、心配そうな顔で「元気出してね」って言ってくれて。この家に嫁げて幸せだな。
寝るとき、夫が無言で頭やお腹を撫でてくれて嬉しかった。まだお腹にいるんだもんね。2人から、ありがとう。
生きてるって、生まれてきたって、それだけですごいことだ!今ある命を大切にしよう。
初めて受診して、心拍確認できたときのエコー写真。6週の頃。たしかに私のお腹に宿って生きてたんだよね。短い間になっちゃったけど、一緒にいられて幸せでした。
コメント
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私自身、心拍確認後に8週で稽留流産となり、体験談を探すうち、こちらのブログにたどり着きました。
悲しみの中にいても、ご家族や赤ちゃんへの感謝の言葉を書いていらっしゃり、とても気づくことが多い記事でした。
お別れをする時は、来てくれてありがとうという気持ちで向き合いたい思いました。
また、ブログの更新はなさっていないようですが、リンク先のTwitterを拝見すると、お子様とお幸せそうにされていて、嬉しくなりました。
今後もご自愛ください。