【前日編のあらすじ】
破水して前日の夜9時頃に病院に着き、10時過ぎに病室へ。
子宮口の開きは夜の時点で1.5cmほど、陣痛も特になかったので陣痛を待ちつつ、出産は翌日か翌々日になりそうとのことでした。

(前日編はこちら

ひとまずしっかり寝ようと布団に入りつつも、入院したという事実と、もうすぐ出産というそわそわした気持ちでなかなか寝付くことができず…そんな中、ついに「もしかして陣痛?」という痛みが…

慌てて予めDLしていた「陣痛きたかも」アプリを開いて記録しようとしたものの、焦っていたのか陣痛終わって出産しましたボタン?を押してしまったようで、元にも戻せず使用は断念。。

仕方がないので、慌てて他の陣痛アプリを入れる。ここで入れたのは「陣痛時計」というもの。

アプリの記録によると、最初に記録したのが0:58。そこから1時間ほど、10分切ったり切らなかったりの痛みが続く。 

12080795_902202043169098_1952799688_n



1:45頃、点滴に来てくれた助産師さんに状況を伝えたところ、まだ大丈夫とのことだったので、まだまだか〜…と残念な気持ちになりながら耐える。

12087530_902202783169024_2101659443_n
(夫と母とのLINE)

そうこうしている間に、5分、3分、2分…と陣痛間隔がだんだん短くなってきた。

12067829_902203199835649_1178486663_n

3時過ぎには、自分のメモ帳に「子宮が悪霊に取り憑かれてる感じ」との記載あり。

そんな感じで痛みと戦いつつ、4時頃再度助産師さんが来た時に、結構痛いんです、ということと2時以降陣痛間隔がコンスタントに10分切っていることを伝える。すると、もしかしたら早朝産まれる可能性もあるかもしれないので、 旦那さんに連絡しようか、ということに。この時点で子宮口4〜5cmほど。

4:50頃、夫に連絡するもつながらなかったので(私の連絡手段が悪かった…)、起きていた母に起こしに行ってもらう。この時点で、LINEで文字を打って連絡するのも結構きつくなっているのがよくわかる。。

12071712_902204579835511_891288682_n

私は陣痛室に移動。痛みがおさまったら「ふ〜〜〜」と息を吐くといいと言われ、痛いときは「ひ〜、ひ〜、ひ〜」と息を吐きおさまったら「ふ〜〜〜」を繰り返す。もうこの時の痛みは思い出せず。。

6時頃には夫が到着。ほぼ寝ていない中車を飛ばして来てくれて感謝。

その後、テニスボールを使ったりしつつ、2時間ほど痛みと格闘するが、どうやら痛みが若干遠のいてしまっているとのこと。恐らく原因は不眠で陣痛を迎えてしまったこと…

私も、痛いタイミングは痛みと戦いつつ、そうでないときは睡魔に襲われるという感じ。「眠れるなら寝ちゃった方がいい」と言われるが、さすがに寝れるほど痛みはかわいいものでもなく。。

ここで助産師さんに、「ウィダーを一気飲みすれば強まるかも」と言われ喜々として飲む。さらに「朝ごはん食べられそうだったら食べれば強まるかも」と言われ意気揚々と食べる。

とにかく早く産みたかった。この戦いを終えたかった。

12084059_902205566502079_1862695105_n
 ↑夫が母に「一生懸命ごはん食べてるところです!」と送ってくれたよれよれの私とごはんの写真。痛いときはひーひー言いつつ、それ以外のときに必死で食べた。 ポテトだけはもそもそしていて完食できなかったものの、それ以外は完食して「なかなかいないよ〜!」と助産師さんに褒められる。


その後若干陣痛が戻ってきたのか、9時頃分娩台へ。最初に対応してくれた助産師さんは帰ってしまって、別の助産師さんに交替。この頃の気持ちは「やっと産める!!!」 

助産師さんに言われるがまま、痛みが来たタイミングでいきんでみるが、正しいのかいまいちよくわからず。これで出るのだろうか、、という感じ。でも数回目には「上手」と言ってもらったのでいいのだろうか…

結局赤ちゃんがなかなか下りてこないようで、「一度戻ろうか」と言われる。「せっかくここまできたのに!戻りたくない!」と半泣きですがりつこうとするが、動いた方が下りてきやすくなると思うということで、しぶしぶ分娩台を後にする。記憶が定かでないが、しゃがんでみたりいろいろした気がする。

その後、再度分娩台に上るが、やはり陣痛間隔が開いてしまったりしてなかなかうまくいかず。この頃にも胎動はあってびっくり。(助産師さんと、「いま動きましたよね!」などと話す。なかなかいい向きに頭が収まっていないのか…)結局再度戻され、足湯をしてみる。

11時過ぎ、再度分娩台に乗って3度目の挑戦。そこに午前の診療を終えた院長先生が颯爽と登場。助産師さんが「陣痛が弱くてなかなか…」みたいなことを言ったのを聞きつつ先生が子宮口をチェック。「あ、でももうここまで来ているからお手伝いすればいけそうだね」的なことを言っていた、たぶん。

そこから院長先生が「お腹を押すから全力でいきんでみて」 と。なにが起こるのかよくわからなかったのですが、陣痛が来たタイミングでなんかすごい力でお腹の上に乗られたような感じが。びっくりして「うあああああ#$%&」と変な声が出てしまい、声を出すと力が逃げるからと怒られる。 

その後、定かじゃないけど「吸引しましょう」というような声が聞こえたような気がする。いろいろと準備をしているような気配を感じつつ、私はなにが起こるのかわけがわかっていないので、とにかく陣痛が来たら助産師さんに「いきます!」と言っていきむ、できれば2〜3回はいきみ続ける、というのを繰り返していました。

そうこうしているうちに、再度院長先生登場。「今度こそ本当に出しますよ〜。もう一度お腹押しますから、これで最後だと思っていきんでください」とのこと。

先生がお腹を押して、下の方で助産師さんがきっと吸引をして…

けれども一度目のいきみでは出てこず。

12059924_902231679832801_1925358759_o
 
イメージとしては『おおきなかぶ』。「それでもかぶは、ぬけません」


もう一回。

渾身の力を出した、気がする。 



下見てください〜!」 

助産師さんの声に我に返って足下の方を見ると、白っぽい胎脂がついたままの、人らしきものが、いた。

感動とか、嬉しいとか、かわいいとか、そういう感情はそのときにはよくわからず、とにかく、頭が回っていなかったけど、「出てきたんだ」ということだけは理解できた。


9月15日12時7分。わたしたちの家族が、増えた瞬間。
3260gの男の子でした。


それからは、胎盤が出てきて(なんかすごかった!ちょっとグロかった笑)、そのあと、なにかにくるまれた産まれたばかりのわが子を抱っこさせてもらった。

まだ顔とかしっかりと見る余裕もなかったし、正直母になった実感などもまだ湧いてこなかったけれど、新しいいのちの重みとあたたかさは、たしかに感じた。

その後は会陰切開の処置。(麻酔されたけど痛かったし縫われているのがわかってこわかった。気分を紛らわせるために、助産師さんの手を握ってお話させてもらった…)

終わったら、外で待っていてくれた夫が入ってきて、分娩台の近くで写真撮影。あとで見返したけど、とってもいい写真だった。夫と息子と私。はじめての家族3人の写真。

◇ ◇ ◇

分娩台の上で2時間ほど寝たあと、分娩室から出ると、夫と私の両親、祖母が出迎えてくれた。

部屋に戻って、おやつに出てきたシュークリームが嬉しかったのを、とても覚えている。

夜には、仕事終わった弟も駆けつけてくれて、息子を抱っこしてもらえた。

◇ ◇ ◇

母子同室は翌日からなので、その日はあまり息子の顔をしっかり見ることもなく、SNSやメールなどで出産の報告したりしつつ、「出産したんだ」という事実と達成感だけを胸に、妙にハイな気分のまま一日を終えた。


その日夫から共有してもらった写真を見て、息子には申し訳ないけれどだいたいガッツ石松みたいな顔してて、ちょっと心配になったりもした(笑)

息子のことがかわいい、いとおしい、大切だ、という気持ちを抱くようになったのは、まだその翌日のおはなし。 

【関連記事】